『ふたご手帖』とは、双子をはじめとする多胎児の親が、妊娠中から出産後約1年の間に知っておくべき情報が網羅された冊子です。「双子の母子手帳」というよりは、「双子育児のバイブル」といっても過言でないほど充実していて実用的です。アンケートや多胎サークルを通して集めた多胎児の親の情報が医師の監修のもと、全58ページに分かりやすくまとめられています。
『ふたご手帖』とは
私は、出張帰りの新幹線でぼんやりネットを見ていて『ふたご手帖』を知りました。
ついにできた!「ふたご手帖」と「ふたご手帖記録ノート」
http://futagotecho.blog.jp/
ふたごの子育てをした親と専門職と研究者がコラボしたからこそできた、妊娠から産後一年までの必要な情報やアドバイスが詰まっています。
多胎妊娠の経過や注意点などの医学的なことや育児の工夫を、イラストを交えてわかりやすく説明しています。
妊娠週数に合わせたチェックリストもあるので、ご家族で確認していただけます。
別冊記録ノートは、ママの身体の変化やふたごの成長発達を記入したり、
予防接種の記録を整理したり、様々なシーンで活用できる便利グッズです。
私自身、双子育児の手のかかる時期を過ぎて少し余裕が出てきたこともあり、双子育児の助けになればとの思いでこのサイトをスタートしました。「同じ思い」と言うと非常におこがましいのですが、双子の親を助ける専門的な取り組みを少しでも見習おうと、さっそく1部購入させていただきました。
『ふたご手帖』を読んでみての感想を一言でいうと、「自分たちの妊娠・育児中に『ふたご手帖』があったら、どんなに助けられただろう!」です。
今まさに双子を妊娠・育児中の方は、手元に1冊あると助けられることが多いはずです。
この『ふたご手帖』の素晴らしい所は、アンケートや多胎サークルを通して集めた双子育児経験者の声が網羅され、お医者様の監修のもとでイラストを使って読みやすくまとめられている点です。
中身を少しご紹介します。
妊娠編
妊娠の仕組み(卵生と膜性)や単胎と多胎の違い、マタニティカレンダーや月例ごとに気を付ける点、などが30ページ以上にわたって丁寧に書いてあります。もちろん、つわりや食事、貧血や便秘などのトラブル対応も。
パパ向けの情報もしっかり書いてあります。
例えば、妊娠6か月のページには「管理入院になることもある」と、父親の心の準備を促す記載があります。
私たち夫婦は何の準備もなく、その日が突然やってきました。もしもあの時、リスクを認識できていたら、その後の対応もずいぶんと違ったでしょう。
出産~産褥期(さんじょくき)編
帝王切開やNICUについて、ママの心と体についても書いてあります。
産後うつは頑張ってどうにかなる問題ではありませんので、「自分たちももしかしたら」という気持ちで予備知識を持っておくことは大事だと思います。
大事なお金の話も。各種支援や控除が紹介されていますので、出産前から読んでおく必要ありです。
産後6か月までのチェックリストが付いています。出産から目まぐるしい日々が続きますので、ポイントが抑えてあるのは本当に心強いです。
育児編
授乳、お風呂、夜泣き、離乳食などのコツが載っています。
例えば「双子 授乳方法」とネットで調べてみてください。分かったような分からないような、モヤモヤする情報しか出て来ないと思います。
『ふたご手帖』ですと、具体的に3種類の抱き方がイラストと共に紹介されています。これを読んで私の妻は「フットボール抱き」していたことを初めて知りました。彼女は誰かに習ったわけじゃなく、トライ&エラーでこの抱き方にたどり着いたようですが。
お風呂も「機嫌が悪い日は翌日に回す」とちゃんと書いてますよ。
利用できる支援
「家族だけで頑張らない」ことが大事だとあります。地域の多胎支援団体なども紹介されていますので、無理なく双子育児を楽しんでいただきたいです。
『ふたご手帖』入手方法
以下の「ふたご手帖プロジェクト」のページからご注文へとお進みください。1冊税込み1,000円で「ふたご手帖」と「記録ノート」が入手できます。
『ふたご手帖』を多胎家庭に配布している自治体も増えてきているそうです。お住まいの地域で配布されているか、まずご確認ください。

まとめ
『ふたご手帖』には、アンケートや多胎サークルを通して集めた多胎児の親の情報が医師の監修のもと、全58ページに分かりやすくまとめられています。
まさに、双子の親みんなで作った、ノウハウの結集だと思います。
妊娠中、育児中の親御さんは一種の”バイブル”として手元に持っておくことをおすすめします!
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